みなさんおはようございます(^.^)

 

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今日は、木の話を。   日本は世界第3位の森林保有率の高い国。  戦後、外材が自由に入ってくるようになり日本の林業は衰退。

林業が衰退し、山は荒れ放題に。  昔の山は、ほとんどが広葉樹でケヤキ、サクラ、栗、桐、ナラ、ブナなど。

 

戦時中は、山のふもとの木を伐って、木の油を使ってゼロ戦を飛ばしたり・・・・・ 日本には石油が無かったから。

その後、針葉樹を植えるように。 針葉樹は広葉樹に比べて成長が早い。

針葉樹は50~70年くらいで育つのに対し、広葉樹は50~200年かかると言われている。

 

今の材木屋さんは、コンパネやベニヤやボードや新建材を売るのが仕事みたいに・・・・・・

材木屋の仕事は、木の良さを伝えるのが仕事のはずなのに。  戦後の高度経済成長期によって、大量生産、大量出荷が仕事を変えてしまった。

 

戦後、日本の国産材の木はほとんど使われなくなり、日本の木材の自給率はわずかに27.8%。

外材ばかりを使うように。  国産材も外国産材も金額はほぼ同じ。  円高、円安の相場で時期によって多少違うくらいなのに。

 

木には自然乾燥材、強制乾燥材、集成材と大きく分けて3種類ある。

どの木を使ったら、家が長持ちするかと言うと、もちろん「自然乾燥材」です。

強制乾燥材は、大きな窯に入れて、木の水分を一気に抜いて殺してしまう。

ハウスメーカーでつくる家は、この強制乾燥材ばかり。  なぜ強制乾燥材を使うかと言うと、割れたりしないからです。

要するに、ユーザーからクレームがこないから。 表面は綺麗でも、木の中身は芯が無いのと同じ。  これでは家は長持ちしません。

 

外材や強制乾燥材を使うと言うことは、50年、100年と大事に育てた木を、わずかに2週間くらいでお金の為に伐って売ってしまう事。

大事に育てた木を、あっという間に伐って窯に入れて乾燥させて売ってしまってるんです。

 

「食」の世界なら、本当の料理人なら仕入れは自分で行きますよね。

野菜もや魚も、心を込めて育てたものを心を込めてつくって、食べて頂く。

 

日本酒も焼酎も、納得したものをお客様に提供する。  器に至るまできちんと説明をしたり。

それが本当のプロ。

 

「住」の世界も食と同じ。  本当の事を知ってもらう、本当の事を私たちもユーザーに教える事が大事。 それが「住育」です。

「板」って「木へんに反る」って書きますよね。 木は反ってあたり前、割れて当たり前なんです。 生きてる木ならそれが当たり前。

それを教えるのも、私たちの大事な仕事なんです。

 

割れも、反りもしないなんてのは偽物。 建具だって乾燥すれば隙間が空くし、湿気があれば窮屈になるのがあたり前。

日本の今の建物は、ほとんどが石油製品。 人体に悪影響を及ぼすものばかり。 だからアトピーやぜん息などが多いんです。

何といっても、いい木材を使い、長持ちする木材を使う事が家を長持ちさせるし、人体にもそれがいいんです。

 

それでは今日も心に太陽を持って、素敵な一日をお過ごし下さい(^.^)