地球温暖化が世界規模の深刻な問題。

それに合わせて住宅の分野でも2008年に政府が200年住宅というビジョンを掲げ、日本の住宅政策は大きく転換した。

今までの「スクラップ&ビルド」の時代から「いいものをつくってきちんと手入れして長く大切に使う」というストック型住宅へ転換への考えに移行した。

 

住宅に使われている構造材(木材)の耐久性は大きな要素。

古民家を観察すると木材が何度も再利用されている事に驚かれると思う。

古民家に使われている木材は成長過程からその土地の風土の自然環境に耐え育ち試練をかいくぐって生きた木。

輸入木材と違い、その土地の風土になじんでおり、これが耐久性を延ばす。

木は時間とともに熟成し、強度を増す。

古民家の構造体こそが超長期にわたり使用できる部材であると思う。