おはようございます。

 

 

井上幸一氏のメルマガを引用。

今後日本各地で「災害」は起こります。

その災害時の初動対応のマニュアルはありますが、地域再生(復興)へのマニュアルは存在していません。

これから地方災害後の復興で大事なことは「資源活用型の再生(復興)」ではないかと考えます。

 

戦後焼けたまちを復興した、道も建物も新しくするやり方もあります。

しかし京都や奈良のような地方の文化・歴史を生かした再生(復興)が地域らしさではないか?と私は考えます。

 

空き家古民家には自然資本的価値があります。

1、伝統的な日本家屋の構造は、自然素材を多用し、

周辺環境との調和を前提として設計されています。

茅葺き屋根や土壁は、断熱性能を持ちながら湿度調整機能も備えています。

 

2、文化的生態系の維持においても、古民家は不可欠な要素です。

里山環境と一体となって形成されてきた伝統的景観は、生物多様性の保全に寄与するとともに、地域固有の生態系を支えています。

古民家周辺に残る雑木林や棚田、用水路などは、一つの生態系ネットワークを構成しています。

 

3、炭素貯蔵機能の観点から見ても木造古民家は長期間にわたって炭素を固定し続けています。

適切に維持管理された古民家は、新築建物よりも環境負荷が少なく、持続可能な住環境を提供できています。

 

現状では、多くの古民家が維持管理の困難さから取り壊しの危機に直面していますが、これは貴重な自然資本の喪失を意味します。

一方で、適切な再生・活用により、観光資源、コミュニティスペースなど・・・

自然資本価値を創出できる可能性があります。

 

災害時に次の世代の為の復興へ考えなきゃいけないのは「便利」よりも「未来」を優先する方がいいのだと私は思っています。

 

それでは今日も心に太陽を持って、素敵な一日をお過ごしください(^_-)-☆