みなさんおはようございます。 けさは親父がそばにいる。
1年2か月前に、親父は脳梗塞で倒れ入院。 リハビリをしながらずっと頑張ってた。
親父は、昔から辛抱強い。 痛いなんて言ったことはない。
1年2か月の闘病生活の中で、体調も少し回復し1か月だけ自宅に。
それから肺炎を起こし、何度も肺炎を。
その都度、それを乗り切って頑張ってきた。 お見舞いに来る人を気遣い、最後まで弱音もはかずに。
そして最後まで仕事の話を・・・・・・・
私が病院に行くのをいつも楽しみにしててくれ、病室に入ると笑顔で仕事の話を。
そしてきのうの朝、5時半くらいに病院から電話が。 急いで病院に行くと、親父は検査室に。
病室に戻ってきた親父に「どうだ?」って声をかけると、笑顔で「大丈夫だ」って。
それから、目をぱっちり開けながら、酸素マスクをしたまま、また私に話しかける。
そして少し疲れたような表情に。 「疲れたのか? 寝てな」っていうと、まだ話をしたそうな・・・・・
8時ちょっと前から、脈拍が乱れてきて、あがったり下がったり・・・・・
血圧が急に低下し・・・・・ その時に、親父が俺を指さし「ちょっと来い」って指で合図を。
「何?」って近づくと、親父はゆっくりと目を閉じた。
そして、つばを一つ、ごくんと飲み込んで・・・・・・ 親父は眠るように息をひきとった。
貧しく育った親父は、とても辛抱強い。 ひとには優しい。
気は短そうに見えるけど・・・・・ 実は気は長い。
仕事には厳しく、社員にも厳しく、良く叱っていたことを想い出す。
でもそんな親父は、家族には怒らない人。
お袋がゆうべ言ってたのは、親父に怒られたことは生涯で2回だけ。
一度は、お客様が来た時に、たまたま酒を出すのが遅かった時に「酒を出すのが遅い」
二度目は、夜中に芸者さんと帰ってきたときに「出迎えるのが遅い」って。
私は子供の頃は、スパルタ教育で親父に育てられたけど、実は小学4年生からは、怒られたってことは一度もない。
ましてや妹は、生まれた時から一度も怒られたことなんかない。
親父が気に入って良く着ていた大島紬を。
来週22(水)が通夜式、23(木)が告別式。
親父は、大勢の人と賑やかにするのが大好き。 親父が喜んでくれるように笑顔で送りたい。
親父の冥福を祈るとともに、親父の築いた会社の精神を継承していくことを改めて親父に誓った。
親父、やすらかに眠ってね。 何も心配はないよ。 ありがとう。