みなさんおはようございます(^O^)
地方創生の動きにともない巻き起こっている古民家ブーム。
流行の真っ只中にある今だからこそ立ち止まって本気で考えていかなければならないことがあります。
昭和25年に日本で初めて建築基準法が制定されました。
1300年以上も続いていた日本の従来の伝統構法から現代の在来工法に変わりました。
「もったいない」という言葉に代表される「いいものを長く大切に使う」という日本古来の美徳は「新しくて機能性が高いほうがいい」という風潮と考え方に押されてきました。
日本の住宅寿命はわずかに30年あまり。
イギリスは141年、アメリカは103年。
日本の住宅寿命は世界で類を見ない短命です。
古民家の価値を正しく評価し残して活かすことを目的に「古民家鑑定士」という資格制度があります。
現在、資格所有者は全国で1万3000人あまり。
少しづつ古民家を大切に使うために正確な評価をしたいという考え方が広まり資格者の増加と共に古民家を活用する市場が創造されています。
国は地方創生の切り札として古民家に注目しその活用を推進しています。
古民家に関する規制が緩和されたことで昨今は住まい以外にも活用されるように。
商業用施設の賃貸物件、シェアハウス、地域のコミュニティースペース、移住者用住宅、簡易宿所、民宿、高齢者施設、福祉や医療分野などに。
地方創生という大きな動きの中で今、古民家ブームはおきています。
その中で私たちが見落としてはならないことが二つあります。
一つは、古民家の安全と安心をおろそかにしてはいけない。
耐震性は建築基準法に於いて我が国最大の感心ごとであり外国人観光客に安心して滞在して頂くためにも必須です。
もう一つは、地方の古民家はその地域の人たちが支えるべきであるということ。
投資目的である外部の資本に頼ってはいけないという事。
古民家は集落や街そのものであり未来の子供たちに伝えていくべき日本の宝。
本気で地域を想う人々が支えていかなければ生き続けることは出来ないのです。
時代が要求している古民家の再生、古民家の活用を実行し地域活性化に繋げていきます。
それでは今日も心に太陽を持って、素敵な一日をお過ごし下さい(^O^)