みなさんおはようございます。

まだまだ蒸し暑い日が続きますが、少しづつ秋の気配になってくるのでは。

あとひと月でお彼岸ですね。

 

 

茨城県古河市内にある築50年以上のRC造の邸宅。

当時ではまだ珍しい鉄筋コンクリート造の建物。

斬新で繊細なデザインは、現代に勝るとも劣らず。

 

まるで迎賓館のような文化財級の建築。

RC造ですが外部、内部ともに木がふんだんに使われています。

外観の特徴は2階、3階(ペントハウス)のバルコニー部を幅広のパラペット式の手すり(軒裏には扇垂木を使用)

室内の玄関ホール、階段ホール、応接室は豪華絢爛で印象的な造りに。

内観の写真は見せられませんが 笑

 

実はこの邸宅は50年以上前に私の親父の設計施工です。

私はここに来るたびに、手を合わせます。

 

お施主様は70年近く前に茨城県議会議長をされ、政界引退後にこの邸宅を建てました。

当時、まだまだ若かった親父を先生が面倒をみてくれ、そのおかげで今の会社があり成長出来たんだと親父に何度も話を聞きました。

親父はこの邸宅の設計に1年、着工から竣工までに2年の歳月をかけた誠心誠意を込めた建物です。

工事期間中にも関東から東北まで木材やインテリアなどを先生と一緒に見てまわったそうです。

 

設計に入る前に親父が先生に言われたことが3つあったそうです。

1つ目、風通しがいい家を造ってくれ(床高を上げてくれ)

2つ目、家の中を歩くときに人がぶつかって歩くようではダメ!(要するに廊下なども広くしてくれ)

3つ目、金はいくらかかっても良い! 笑

 

この3つを言われたそうです。

竣工式は市内の3か所の料亭を貸し切り、数百人規模で盛大に開催。

先生と親父は3か所をまわって挨拶し、この時に挨拶の中で親父は先生から言われた3つの話をしたそうです。

3つ目の話をしたときは、会場は爆笑と拍手がすごかったと親父がよく言ってました。

 

親父のあとをつぎ、この邸宅の主治医として今後も「感謝」の気持ちを大事にしていきます。

いつの時代も「出会い」「タイミング」「縁」は人生にとって大切なことで、誠心誠意、真心を込めた仕事やお付き合いをしていかなければと改めて思います。

 

それでは今日も心に太陽を持って、素敵な一日をお過ごし下さい(*^^*)